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by hanamizuki-16

読者には大袈裟に聞こえるだろうか?

 生長の家の運動との関連で、もっと具体的なことを言おう。「9.・11事件から世界は変わった」とよく言われるが、生長の家で変わったのは、イスラームという宗教を知る努力が本格化したことである。生長の家の重要な教義のーつである「万教帰一」の教えの妥当性が、ここで問題になったのである。読者には大袈裟に聞こえるだろうか?
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 別の言葉で表現すれば、世界第2の信者数をもつこの宗教の教えの中に、生長の家が奉ずる真理と共通するものが本当にあるのならば、なぜあのような無慈悲で残酷な義議がイスラームの名で行われるかを説明しなければならない。また、それと同時に、「悪はない」という「唯神実相」の真理を我々が奉するならば、一見して誰もが-悪.と見るテ□行為を宗教的にどう把握し、それに対してどう処すべきかを現実問題として考えねばならない――そういう問題提起を「9・11」は行ったといえる。ブッシュ政権のこれへの対応は、イスラーム原理主義者を「悪」と見立て、それとは交渉を拒否し、無条件に破壊するというものだった。が、その政策が成功していないことは、今や誰の目にも明らかになっている。

 ブッシュ政権のもう1つの失敗は、地球温暖化問題への消極的対応である。京都議定書への加盟を拒否したブッシュ氏は当初、「地球温暖化は人間の活動とは関係がない」とまで言っていた。現在も、そういう意見を表明する識者はこく少数だが日本にもいる。が、近年の2回にわたるノーべル平和賞が、この問題の原因が人間の活動であるとする立場の活動家と科学者グループに授与されて以来、世界の潮流は、アメリ力も含めて、「低炭素社会への転換」へ向って大きく動き出している。そういう時点で、民主党のオバマ大統領が誕生することで、アメリ力国民のエネルギーと創造力が地球温暖化抑制へと大きく舵を切ることが期待されるのである。

日本の政治・経済は、このアメリカの動きに大きく影審されるだろう。誠に残念なことだが、日本の内政は自浄作用によって改善する余地がなくなりつつあるように見える。経済システムも、低炭素社会への早期切り替えに役立つようには動いていない。こんな閉塞状況にあっては、江戸末期の“黒船の来航”のように、アメリカ初の黒人大統領・オバマ氏が、日本社会の目を覚ますような一矢を放つ可能性を私は密かに期待している。
by hanamizuki-16 | 2015-03-11 11:14